キモータランド

現実と虚無

鮮血のオナニア 第1話

オッス!俺、レイジ。枡描(ますかき) レイジ!

 

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俺が子供の頃、いきなり失踪した兄・ケイゴはいなくなる直前に俺にこう言った。


「オナニアの高みにて待つ」

 

俺には「オナニア」がなんなのか分からなかったが、足取りを追う内にどうやら「扱川(しごきがわ)純血学園」という学校で兄を見たと言う情報を得たんだ。

 

生粋のソーロー野郎(俺にはソーローというものがなんなのかもわからないぜ!父親によく言われてたぜ)である俺は、入学することにしたんだ!

 

「おぅ〜い、待ってくれよぅ〜」

 

あ!きたきた!こいつは、風 大俗(フォン・ダース)!同じく、扱川純血学園の新入生だ!さっき友達になったんだぜ!

 

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「歩くの早すぎだよぅ、"現実的"にさ」

 

どうやら風(フォン)一族はチョウゲンジツ?とかなんとかいう宗教?の生まれ?だとかなんとか言ってたが、よく分からないぜ!

そんなこんなで、風と入学式に向かっていたら・・・

 

 

 

バリーーーン!!!!!!!
ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

次の瞬間!校舎の方から稲妻のような音と誰かの断末魔が聞こえたんだ!
そして学園生と思われる男子生徒が白濁液まみれになって吹っ飛んできやがった!

いったいどうなってんだ!?

 

 

「シャーーーーーーーシャシャシャ!!!
 オナニアに負けた者はどうなるか!
 知らないわきゃネェだろうなぁ〜〜??」

 

なんだぁあいつは!?スーツにオールバックの、何やら胡散臭い男が出てきたぜ!

 

 

「アワワワ~~~!!!
 あ・・・あれはァ~~~!!!」

 

泣く子も黙る 扱川純血学園の10人の鬼!!
 扱川精十傑(スペルマ・ジョーカー)
 の序列第9位に当たる方だ…ッ!!!!

 

は?何?
全然何言ってるか分からないぜ!とにかく、やめやがれ!
痛がってるだろ!白濁液まみれだし!

 

「アァーン?てめぇ、新入生か?
 この学園で扱川精十傑の俺様に逆らうってのが、
 どんな大罪だかわかってねぇようだなぁ〜」


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「ヒィ〜!ジョババババ!」

 

風(フォン)はありえない量の失禁をしていたが、俺はよく分からなかったぜ!

 

「アァーン?バカめ、思い知らせてやるぜ
 "オナニア 発精"!!!!

 

魔境がそう叫んだ瞬間、俺たちの周りが光り輝いた!
おい、風(フォン)!オナニアってなんだ?教えろ!

 

「お、オメェ!オナニアも知らないでこの学園に入ってきたってのか!?
 ・・・オナニアとは!!!
 男同士の命(睾丸)を賭けた真剣勝負ッ!!!!
 負けた方はそのシンボル睾丸を失う…!!

 

 どちらがより!早く!強く!美しくッ!
 オナニーをして
  天羅発精≪ジ・エジクレシオン≫ 
 に至れるか!?

 

 それを競う神聖な競技!!この学園の絶対的ルール!!
 それこそが "オナニア" なんだッ!ヒィ~~~!!」

 

は?マジで何?
風(フォン)はここまで説明したところで逃げ出したんだが、
俺には全然意味が分からなかったぜ!

 

「名もなき新入生よ!
 オナニア開始の合図、"発精"はもう宣言したぜ!
 これでオナニアは成立した!

 さあ、見せてもらおうか、
 テメェのオナニーをナァ!!
 しないんだったら、俺から行くぜ!!!!」

 


次の瞬間、魔境の周りを謎の壁が囲んだ!

 

 

「ワハハ!何も見えないだろう?
 しかし中の俺からは見えるッ!!!

 

 これならオナニーは…し放題ッ!!

 

 人は俺を
  "幻視の魔術師(マジックミラー・マジシャン)"
 と呼ぶぜ!!!!!」

 

くそッ・・・
なんで見える場所でオナニーしたら恥ずかしいという
常識だけがあるんだ

 

「シコココココココココココ!!」

 

薄れゆく意識の中で、レイジは思った____

 

おいおい、この学園
わからねぇことばっかだな

 

でもよ、負けんな俺・・・
ケイゴにいちゃんに会うためだろ!

 

ピカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

突如、蒼い光が俺を包んだ。
兄ちゃんなのか?俺に力を与えてくれたのは・・・!
俺、負けないよ!!ケイゴ兄ちゃん!!!!

 

「なんだ!?あの新入生…
 右手が蒼く光ってやがる!?

 

 ま、ま、ま、まさか…」

 

ウオーーーーーーーーーーーーーーーー

シコココココココココココ

 

「あの強いグリップ…
 扱き(ハンドラ)の速度…

 

 紛れもないあれは伝説の・・・
 蒼ろ______

 

 ギィーーーーーーーー!!!!!」

 

いっけぇぇぇぇ~~~~~~~


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______

 

 

「フッ。いきなり第9席の魔鏡を負かすとは。
 どうやら今年の新入生の中にも筋のいいのがいるみたいですね」


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「ハハッ!擦(ずり)!
 受け入れようじゃないか、若き才能を!
 そして共に研鑽しよう!
 オナニアの高みを目指して!!」


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「爽やかだなあ、天河先輩は。
 これでいて
  "伸縮自在の筒(デス・テンガ)"
 なんて恐ろしい能力を持っているんだから
 恐ろしいですよ」

 

「ハハッ!擦(ずり)!
 世辞はよせ!俺はお前の

  "地平を這う蛇(ユカオナ・スネイク)"
 の方が恐ろしいと思うぞ!」

 

「ちぇっ・・・」

 

 

 

 

______扱川精十傑には
それぞれ司るオナニーの形がある

 

第9席 魔鏡俊哉は、マジックミラー号を司り

第8席 浪床擦は床オナを司り

そして第7席 鈴木天河はTENGAオナニーを司る…

 

これは、奇しくもオナニアの才を受け継ぎし少年レイジが、
兄の失踪を追う中で出会う数多くの仲間たちと共に
オナニア、そして扱川純血学園の謎を解き明かす物語____ 

 

 

 

「おや、第六席さま。どちらへ?
 この天河がお供しますよ!」

 

「いや、いい。
 それより、あの蒼い光・・・
 ただのバカではなかったか・・・。

 "現実的"に、な・・・。」

 

 

 

 

鮮血のオナニア 第1話